診療情報管理室
当院の診療情報管理室は、診療情報を適切に管理・運用を行っていくための部門として、2004年6月に開設されました。
2013年9月には電子カルテの導入に伴い「スキャンセンター」を設置し、現在は診療情報管理士を含め12名のスタッフで日々業務を行っております。
診療情報管理室の役割
「医療の質を高めるために」「診療録から得る診療情報を活用していくために」医師法や医療法などの法律に沿って診療録を正確に管理していくことです。
診療録は、患者さまの診療に活用されるばかりでなく、学会発表などの医学的研究、研修生などの実習や教育、各種調査へデータ提出をすることで国や地域へ貢献するなど、貴重な資料となります。また、診療報酬請求や経営分析など、病院運営にも欠かすことのできない大切な財産であり、万が一、医療訴訟がおきてしまった場合には、重要な法的証拠となります。
このように様々なことに診療録は活用されるため、常に正確に、紛失、散逸、破損なく管理されていなければなりません。
診療情報管理室の主な業務
1. 診療記録の保管と管理
- 電子カルテ(入院に関する記録)の量的点検・質的点検
- 「退院時要約」「手術記録」の早期作成推進と管理
- 入院診療録(紙媒体)、レントゲンフィルムに関する貸出・返却
- 診療録を構成する諸書式の管理(文書管理システムなど)
2. 疾病コーディング
- 国際疾病分類(ICD-10)に基づく 疾病分類
- 疾病統計
3. DPC業務
- DPCコーディングの支援
- DPC調査データ(様式1)の確認・作成
- DPC情報とカルテ情報の検証
4. 神奈川県地域がん登録事業の参加
- 国際疾病分類腫瘍学(ICD-O)に基づく がん組織型分類
- UICC TNM分類
- データ作成・提出(年度末)
5. 診療情報提供(カルテ開示)業務
- 開示資料の準備
6. スキャンニング業務
- スキャナ取込
- 取込文書点検
- 文書のファイリング・保管(患者毎ファイル)
7. 各種委員会への参加
- 診療情報管理委員会
- DPC委員会
- クリニカルパス推進委員会
- NST委員会
- 医療情報システム委員会
- 個人情報保護対策委員会
診療情報提供(カルテ開示)のご案内
診療情報提供方法の概要については、下記の通りです。
1. 申出方法
- 原則、患者さまご本人が直接窓口にお申出ください。
- 申出の際は、運転免許証・パスポート・健康保険証などの身分証明書が必要です(顔写真が載っているものが望ましい)。
2. 費用
手数料 | 5,500円(税込) ※令和2年5月1日より料金改定。 |
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医師説明料 | 時間問わず 医師1名につき 11,000円(税込) |
診療録など謄写代 | 書式サイズ問わず 1枚33円(税込)※令和2年5月1日より料金改定。 |
画像記録謄写代 | 撮影内容によって異なります |
3. その他
- 診療情報提供可否(※)の審査、提供資料の準備などの手続きに、2~3週間要します。
- 手続きが終了しましたら、診療情報提供の可否の決定を、文書にてご連絡いたします。
※患者さままたは第三者の生命、身体、財産その他の権利利益を損なう恐れがあると判断した場合には、開示できない場合がございます。